過去の観劇記録

2007年2月10日 (土)

僕がミュージカルにはまったのは…

僕は、もともと芝居が嫌いだったわけではなく、以前も森繁久彌の“屋根の上のバイオリン弾き”も見ていますし、ニューヨークで“ショウボート”“キャッツ”“レ・ミゼラブル”を見たこともあります。ただ、その頃は、話題になっているから見てみよう、という程度のことだったと思います。いつからはまってしまったのか…

それは、今から4年ほど前にさかのぼります。ロンドンに赴任して約4ヶ月ほど経った200212月頃のこと、色々と仕事の関係で心身ともに消耗していた頃でした。土日もなく働いて悶々としていた時期の久しぶりの休日のこと。会社の後輩に誘われて行ったのが、当時Palace Theatreでかかっていた“レ・ミゼラブル”でした。(当時はまだ観劇の記録をつけていなかったので詳しくは覚えていませんが、ジャンバルジャン:Michael Sterling、ファンティーヌ:Carmen Cusack、ジャベール:Jerome Pradon、エポニーヌ:Sophia Ragevelasだったと思います。)この時は、英語もほとんど聞き取れずストーリーもいまひとつ理解できなかったのですが、あの音楽に圧倒され、また、当時は僕自身の心が弱くなっていたせいもあったのでしょうが、とにかく涙が出て仕方がありませんでした。観劇後のあの感動と高揚感は今でも忘れることができません。しかし、これではまってしまったのかというと、そうでないところがまた人間のいま一つ単純でないところ。年が明けて、すぐにオペラ座の怪人を見たのですがほとんど覚えていません(笑)

そして、いよいよ運命(?)の時を迎えます。2003115日のこと。場所は、コベント・ガーデンにほど近いTheatre Royal Drury Lane!“マイ・フェア・レディ”を観に行ったのです。ヒギンズ教授:Alex Jennings、イライザ:Joanna Ridingのキャストでした。(Joannaはこのイライザの演技で2003年のローレンスオリビエ賞のベスト女優賞をとることになります。)“sophistication”“洗練さ”“優雅”とは、まさにこのステージのためにある言葉!と思わせる舞台でありました。映画とも、日本で演じられる舞台とも異なる美しさに目を引き付けられ、心奪われて、我を忘れた時間でした。“With a Little Bit of Luck”(運がよけりゃ)のときのゴミ箱の大きな蓋を履いて踊るタップ。アスコット競馬場での群舞では、男優達の踊りが馬の動きを表します。それが貴婦人たちの優美なダンスと相まって貴族達の集まるアスコット競馬場の世界を紡ぎだします。もちろん“Wouldn’t It Be Loverly”(ラブリー)を歌うイライザの可愛さ、“I Could Have Danced All Night”(踊り明かそう)の美しさは言うまでもありません。すっかりこのミュージカルの虜になってしまったのです。Joannaがちょっとおきゃんなイライザを好演しました。ここから僕の劇場がよいが始まります。CDも買って、台詞と歌詞を聞き取るために、台本を買って…意味のわからないところは会社の英国人のスタッフに聞きながら勉強し、キャストが変わっても通いつめ、結局2003830日の千秋楽まで観劇21回を数えたのでありました。

長くなりましたので、“マイ・フェア・レディ”の中身については、また後日。

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