お芝居などなど

2009年12月20日 (日)

はじめてのunplugなライブ-ライブ“BEING ALIVE”に行ってきました

Pc190056 幡ヶ谷にある“僧侶カフェ カンタータ”で行われたライブ“BEING ALIVE”に行ってきました。出演は、さけもとあきらさん、ユン・フィスさん、河合篤子さん、ピアノ伴奏は境田桃子さん、でした。なんとスティーブン・ソンドハイムの曲だけを集めて歌う、というチャレンジングなライブでした。

2部構成で、1部は、“COMPANY”、“THE LITTLE THINGS YOU DO Pc190055 TOGETHER”、“BEING ALIVE”とミュージカル“COMPANY”のナンバーを出演者3人で、次に、河合さんとさかもとさんで“UNWORTHY OF YOUR LOVE”(“ASSASSINS”より)、河合さんとユンさんで“FOX TROT”(“FOLLIES”より)、さけもとさんとユンさんで“MOVE ON”(“SUNDAY IN THE PARK WITH GEORGE”より)とデュエットが続き、その後、“INTO THE WOODS”から、河合さんのソロで“I KNOW THINGS NOW”、さけもとさんのソロ“GIANTS IN THE SKY”、ユンさんのソロで“ON THE STEPS OF THE PALACE”と続き、最後は、3人で“NO ONE IS ALONE”でした。休憩時間には、さけもとさんのお手製のチキンのクリーム煮とサラダをいただきました。これが本当に美味しくて、プロも真っ青!で、休憩時間まで楽しめました(会場が狭いため外で食べたので少し寒かったけれど…)。第2部は、3人で“YOU COULD DRIVE A PERSON CRAZY”(“COMPANY”より)、河合さんのソロで“SO MANY PEOPLE”(“SATURDAY NIGHT”)、さけもとさんのソロで“NOT A DAY GOES BY”(“MERRLLY WE ROLL ALONG”より)、ユンさんのソロで“LOSING MY MIND”(“FOLLIES”より)、そして、ピアノの境田さんのソロで、“BACK IN BUSINESS”(“DICK TRACY”より)、3人で、“PRETTY LADY”(“PACIFIC OVERTURE”より)、“NOT WHILE I’M AROUND”(“SWEENEY TODD”より)でフィナーレを迎え、最後のアンコールは“BEING ALIVE”でした。

Pc200059 今回のライブは、ソンドハイムの作品だけを集めたというライブだけあって、これだけのソンドハイムの楽曲をまとめて聞いたのは、僕にとっては初めての経験でした。正直言って、僕はソンドハイムの作品はほとんど観たことがなく、一曲ごとに解説があったので、「へえ~」と思うことも多く、河合さんは「ソンドハイム・セミナー」と言っていましたが、僕にとっては、とても勉強になりました。そして、ソンドハイムの作品を(今までは少し敬遠していたのですが…)観てみたくなりました。言うまでもなく、ソンドハイムの楽曲は美しいけれど、難解なメロディを持つものが多いのですが、この日の3人は難解さを感じさせず、その美しさを堪能させてくれました。そして、その後に歌の背景を説明してくれて、ソンドハイムらしいひとひねりを知り、またそこで楽しめる、そんな一夜でした。河合さんはもちろん素敵でしたが、さけもとさんとユンさんの歌を初めて聞いたのですが(舞台で意識せずに歌を聞いたこともあったのでしょうが…)、お二人ともとても素敵な空気を持った俳優さんでした。特に、“COMPANY”、“BEING ALIVE”、“FOX TROT”、“SO MANY PEOPLE”や“NOT A DAY GOES BY”、“LOSING MY MIND”が印象に残りました。それと、“YOU COULD DRIVE A PERSON CRAZY”のスキャットの最後に河合さんが“トゥッ”といれるところがとても可愛らしくて素敵でした。

今回は、小さな会場で定員20名のライブでした。マイクも使わず、タイトルに書いたとおりunplugなライブでした。マイクでごまかすこともせず、3人の出演者さんが、それぞれの本当の声を使ってソンドハイムの世界を描いてくれました。こんなライブも初めてで、本当に贅沢な時間だったと思います。

こんなライブ、またやってくれないかな…

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2009年12月13日 (日)

河合篤子さんのライブ、ふたたび

Pc090043_2 河合篤子さんと留守(とめもり)晃さんのライブに行ってきました。横浜・日の出町にあるシャ・ノアールというライブハウスです。このシャ・ノアールは,先月も河合篤子さんのライブが開かれたライブハウスですが、いわゆるライブハウスらしくない、サロンのような素敵な空間です。出演は、河合篤子さん、留守晃さん、ピアノ伴奏はアニエス晶子さんでした。

河合篤子さんは、TOMO’s Barではすでにおなじみの女優さんですが、留守さんは、レ・ミゼラブルの初期の頃にアンジョルラスとして出演されたり、アルゴ・ミュージカルに出演されたりという経歴の方で、僕は、先月の河合篤子さんのライブでゲスト出演されたときに初めて歌を聴きました。(意識はしていなかったのですが、レ・ミゼラブルのCDでアンジョルラスとして歌声を聴いていたことになりますが…)

さて、ライブはいつものように、アニエスさんのソロの演奏で始まりました。今Pc090042_2 日の曲は流麗な“ムーン・リバー”。アニエスさんのピアノ演奏はいつ聴いても素敵で、僕は大好きです。最初の曲は河合さんの歌で“Will You?”(“グレイ・ガーデンズ”より)、そして、“あなたが美しいのは”(アルゴ・ミュージカル“アイスクリーム応援団”より)。留守さんが登場し、河合さんとのデュエットで“フラワー”(アルゴ・ミュージカル“フラワー”より)、留守さんのソロで“出発の歌”、“夢”(オリジナル曲)と続き、今日誕生日だったり、昨日誕生日たったりするお客様をお祝いして、“あの鐘を鳴らすのはあなた”で1回目のステージは終了。2日目のステージもアニエスさんのソロで始まりました。よく聞くメロディなのですが、曲目を思い出せません。1曲目は留守さんのソロで“コメディアン”(…という名前の歌だったと思います。シャンソン風のオリジナル曲?だったような。アズナブール等が歌うコメディアンとは違います。)、河合さんのソロで“ダンスはやめられない”(“モーツアルト”より)と続いて、次はバラにちなんだ歌のメドレー。留守さんと河合さんのデュエットで、“百万本のバラ”、“バラが咲いた”、“バラはあこがれ”、“ローズ”と続きました。そして最後は、イスラエルの歌で“バラの夜”。イスラエル語で、歌詞の意味はわかりませんが、とても情熱的な歌でした。3回目のステージは、アニエスさんのクリスマスソングの演奏から始まりました。このステージは全て留守さんのオリジナル曲で、ほとんどの曲が留守さんのギターによる伴奏です。河合さんとのデュエットで“同じ話”、留守さんの“思い出めがね”、河合さんの“光のなる方へ”、留守さんの“ぬくもり”、河合さんの“花壇”(河合さんのピアノ伴奏でした。)、最後は留守さんと河合さんのデュエットで“ステージ”でした。

今回も、素敵な河合ワールドにひたって、なんとも気持ちの良い時間を過ごしました。今回は、留守さんも加わり、また前回とは少し違った雰囲気のライブでした。留守さんの歌を本格的に聞いたのは今回が初めてですが、とても味のある歌でした。特に、“あの鐘を鳴らすのはあなた”と“ぬくもり”が印象に残りました。前回にも書きましたが、河合さんの歌は、聴く人の目の前にその情景を描き出します。“あなたが美しいのは”や“ダンスはやめられない”そして“光のなる方へ”は、とても素敵でした。そして、デュエットの“ローズ”と“バラの夜”もとても印象的でした。

この日は、前回の河合さんのライブでソロデビューを果たしたトロワスールの岡村佳代子さんも遊びに来ていて、ライブ終了後は、アニエスさん、河合さん、留守さんと一緒に、ゆっくりとお話をする時間もあって、とても楽しい一夜でした。

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2009年11月15日 (日)

伝統の芸に酔う…

Pb140028 舞伎座の“吉例顔見世大歌舞伎-仮名手本忠臣蔵”に行ってきました。昼の部と夜の部とで通し狂言だったのですが、僕は夜の部でしたので後半の名場面、五段目、山崎街道鉄砲渡しの場、山崎街道二つ玉の場、六段目、与一兵衛内勘平切腹の場、七段目、祗園一力茶屋の場、十二段目、高家表門討入りの場、高家奥庭泉水の場、高家炭部屋本懐の場、両国橋引揚の場を観ました。

主な配役は、五・六段目、早野勘平に尾上菊五郎丈、女房お軽に中村時蔵丈、母Pb120020 おかやに中村東蔵丈、千崎弥五郎に河原崎権十郎丈、不破数右衛門に市川段四郎丈、判人源六に市川左團次丈、斧定九郎に中村梅玉丈、一文字屋お才に中村芝翫丈です。続いて七段目、大星由良之助に片岡仁左衛門丈、遊女お軽に中村福助丈、赤垣源蔵に中村松江丈、富森助右衛門に市川男女蔵丈、斧九太夫に松本錦吾丈、大星力弥に市川門之助丈、寺岡平右衛門に松本幸四郎丈です。そして、十一段目、大星由良之助に片岡仁左衛門丈、小林平八郎に中村歌昇丈、竹森喜多八に中村錦之助丈、赤垣源蔵に中村松江丈、佐藤与茂七に中村萬太郎丈、小汐田又之丞に澤村宋之助丈、富森助右衛門に市川男女蔵丈、大星力弥に市川門之助丈、原郷右衛門に大谷友右衛門丈、服部逸郎に中村梅玉丈、でした。

Pb120022 名優達の演技に火花が散った舞台でした。まずは、仁左衛門丈の姿の良さ!最Pb140032_2 高です。前回は女殺し油地獄の与兵衛でしたから、そのイメージとはガラッと変わって、凛々しい姿です。特に、一力茶屋の場で、由良之助がこれまでの怒りを込めて九太夫を打擲するところや本懐を遂げて亡き君主の菩提寺に向かう最後の場面は、本当に仁左衛門丈のきりりとした格好の良さが際立つところです。

五・六段目の勘平の菊五郎丈も素晴らしかったと思います。自ら義父を殺してし まったと思い込み悩むところから、数右衛門と弥五郎に「主君の恥辱」と言われ、二人を押し留めて、事情を語り腹を切るシーン。そして、自分が義父を殺していないことがわかり、仇討の仲間にも連判できるということを見定めて死んでいく…そんな勘平の心情の切なさが、切々と伝わってきました。

Pb140033_2 また、七段目では、茶屋の華やかな舞台で物語が繰り広げられるわけですが、由良之助の世を忍ぶ仮の姿の粋な遊び人の姿と暴君の仇討を忘れない家老との間を行きつ戻りつする仁左衛門丈の演技に注目です。しかし、何と言ってもこの場面では、福助丈演ずるお軽が素晴らしいと思います。父を失い、そして、最愛の夫がすでにこの世にいないことを知ったお軽の嘆き。悲嘆にくれるその姿は、まさに息を呑むような演技でした。その前のシーンがコミカルなシーンなだけに、悲しみが際立ちます。これにお軽の兄を演ずる幸四郎丈がからみ、観る者の心を舞台に引きずり込んでいきます。

とても素晴らしい舞台でありました。

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2009年11月14日 (土)

河合篤子さんのライブ

Pb120027 横浜の日の出町にあるライブハウス、シャノアールで、河合篤子さんのライブがありました。題して、“河合篤子ソングライブ”。出演は、河合篤子さんに岡村佳代子さん。ピアノはアニエス晶子さんでした。岡村佳代子さんは、トロワスールのメンバーの一人ですが、今日は初のソロでの出演でした。

僕は、最初のステージの岡村さんの1曲目から聞きました。3ステージで、最初のステージは、岡村さんの“好きな人”(キロロ)、“パート・オブ・ワールド”(“リトル・マーメイド”より)、“真夏の世の夢”(松任谷由美)、そして河合篤子さんで、“踊り明かそう”(“マイ・フェア・レディ”より)、“芝居猫(ガス-劇場猫)”(“キャッツ”より)、“メモリー”(“キャッツ”より)でした。そして、2回目のステージは、アニエスさんのソロで“サンライズ・サンセット”(“屋根の上のヴァイオリン弾き”より)で始まり、岡村さんの“ステップシスターズ・ラメント”(ミュージカル“シンデレラ”より)、“いつかのメリー・クリスマス”(B’z)、“カルメンのバラード”(ステップス・ミュージカル“boy be”より)、この後は、12月にシャノアールで河合篤子さんとライブをする留守(とめもり)晃さんが“あの鐘を鳴らすのはあなた”(和田アキ子)を特別ゲストで歌って、河合篤子Pb120024 さんにバトンタッチ。河合さんは“あなた”(小坂明子)、“スマイル”(“旅立て女たち”より)、“好きだからこそ(愛した日々に悔いはない)”(“コーラスライン”より)でした。ラストの3回目のステージですが、最初のアニエスさんのピアノソロは、“ラヴァーズ・コンチェルト”(バッハ“メヌエット”より)、岡村さんが“時には昔の話を”(“紅のぶた”より)、“僕の願い”(“ノートルダムの鐘”より)、“バイ・バイ・バラックバード”(“フォッシー”より)、留守さんが“酒と泪と男と女”を、そして河合さんは、ソンドハイムの作品を3曲。“ブロードウェイ・ベィビー”(“フォーリーズ”より)、“悲しみのピエロ”(“ザ・リトル・ナイト・ミュージック”より)、“私は生きている(I’m Still Here)”(“フォーリーズ”より)。最後は河合さんがリクエストに応えて、“ピープル”、でした。

岡村佳代子さんの歌は、以前、トロワスールとして歌っているときに聴いたことがあります。とても素直で、真っ直ぐな歌声を持った人です。今回はソロでの出演となったわけですが、もともとアルトのパートを担当しているだけあって、少し低めの音域の歌は特に素敵でした。例えば、“時には昔の話を”とか“僕の願い”とか…これまでは、アルトのパートで、どちらかと言えば縁の下の力持ち的な存在なのでしょうが、ソロでも十分いける、きれいな歌声でした。

さて、河合篤子さんの歌は、どれも素晴らしかったのです。特に、僕は“踊り明かそう”やファーストライブでも聴いた一人芝居の“芝居猫(ガス-劇場猫)”、“スマイル”等が好きなのですが、今回は、3回目のステージのソンドハイムの歌には聞き入ってしまいました。特に、シャノアールにはピエロが大粒の涙を流している絵が飾ってあるのですが、その絵の前で歌った“悲しみのピエロ”はしみじみとして、とてもとても素敵でした。本当に絵のイメージとピッタリの舞台となりました。

河合篤子さんは歌がとても上手いことはもちろんなのですが、彼女の歌を聴いているとある場面が目の前に繰り広げられているような気がしてくるのです。“歌手”というよりも、やはり、ミュージカル女優さんの歌なんだなぁ、と思ってしまいます。例えば、一人でいくつもの声色を使い分けて聞かせてくれた“芝居猫”は、オリジナルのキャッツとはまた一味違った情景が浮かんできます。一方、“踊り明かそう”や“好きだからこそ(愛した日々に悔いはない)”などを目をつぶって聞くと、本当にオリジナルの舞台の情景が目に浮かんでくるのです。

また、河合さんのライブの魅力の一つは、ライブ全体の雰囲気にあるように思います。よく書くことですが、ライブは歌い手さんの性格が本当に良く出るように思います。ファーストライブの時もそうでしたが、河合さんのライブは、ホワッとした、なんともいえない空気が会場全体に漂います。彼女の歌、トーク、そしてあの間…それら全てに彼女がにじみ出ているように思いました。

いつも書くことですが、相変わらず、アニエス晶子さんのピアノも素敵でした。伴奏の時は歌い手さんを引き立ててその魅力を十分に引き出す演奏だし、ソロになると、ウットリするような演奏になるのです。今回も、“サンライズ・サンセット”は特に素敵でした。

アットホームな空間で、素敵な歌とピアノをお酒を傾けながら聴く。その歌声やメロディはこの世に生まれ出た瞬間に消えていってしまうけれど、それを聴くものの心にはしっかりと刻み込まれていく…そんな贅沢な時間を味わった一晩でした。

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2009年10月31日 (土)

佐渡寧子さんのチャペル・コンサート

先日、佐渡寧子さんのチャペル・コンサートに行ってきました。場所は、さいたま市の鉄道博物館の近くにあるインマヌエル大宮教会のチャペルでした。

メインのヴォーカルは佐渡寧子さん、ピアノ伴奏は林直美さん、そして特別出演は、ビヨン・ホギル(青井緑平)さん、でした。

オープニングは、佐渡さんのソロで韓国の讃美歌“主の栄光を見る、我等とおられる主”。次に、ホギルさんのソロで韓国の讃美歌“おお、主を知りたい”でした。そして、佐渡さんとホギルさんのデュエットで、セリーヌ・ディオンの“Prayer”と“アメージング・グレイス”を聞きました。そして、林さんのピアノソロでデュラン作曲“ワルツ”。次に、佐渡さんの歌唱指導で、来場者全員で、韓国の讃美歌“心痛む者、癒される者”を歌いました。最後は、佐渡さんのソロで“主に栄光、永遠にあれ”。本当はアンコールが1曲あったのですが、曲名がわかりませんでした。

劇団四季を昨年末に退団した佐渡寧子さんの歌を久しぶりに聞きました。佐渡さんの、とても美しい、そして清潔な歌声を再び聞くことができて、とても嬉しかったのです。考えてみると、マイクを通さない彼女の声を聞くのは初めてでしたが、生の声もとても素敵でした。そしてホギルさん。彼も既に劇団四季を退団してしまいましたが、素晴らしい声の持ち主です。ずしりと響く声です。佐渡さんとホギルさんご夫妻のデュエット2曲も、思わず聞き入ってしまいました。林さんの“ワルツ”も、程よい大きさのチャペルの規模にピッタリのサロン風の流麗な曲で、今回のコンサートにぴったりの曲です。

僕はキリスト教の信仰はありませんが、ほとんどの方が信者であろう聴衆の中に入って聞く佐渡さんの讃美歌は、周囲のアットホームな空気と相まって、とても癒されました。それにしても、讃美歌と言うとグレゴリオ聖歌しか思いつかない僕は、とても親しみやすいメロディの数々が新鮮でした。(そういえば、ブラジルの教会で聞いた讃美歌もポップスのようでした。)

それにしても、親しい友人である林さんの伴奏で、ご主人と讃美歌を歌う佐渡寧子さんはとても輝いて見えました。

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2009年10月14日 (水)

大峯麻友さんのライブに行ってきました

Pa140173 赤坂のノーヴェンバー・イレブンスで行われた大峯麻友さんのライブに行ってきました。宝塚・宙組の初代組長の大峯さんのライブは、銀座のボンボンでのライブに続いて2回目。宝塚のナンバーがほとんどだったボンボンでのライブとはガラリと変わった内容の今回のライブ、前回とはまた違った意味で楽しいライブでした。

1回と第2回のライブ、両方を聞いたのですが、同じ曲がほとんどでありながらも全く飽きを感じさせず、楽しい時間を過ごしました。

歌われた歌の名前を全部は覚えているわけではありませんが、1回目、2回目を通して印象に残った歌を順不同で挙げれば、“GLORIOUS”(僕は知りませんでしたが、宝塚のミュージカルの中のナンバーだそうです。)、“もみじ”、“あかとんぼ”(いずれも童謡)、“手紙~親愛なる子供たちへ~”(作者不詳の詞に樋口了一さんが曲をつけた歌です。)、“命をあげよう”(ミュージカル“ミス・サイゴン”より)、“TOMORROW”(ミュージカル“アニー”より)、“サウダージ”(ポルノグラフティ)、“LOVE”(ジャズのスタンダードナンバーです。)、“YOU’RE MY FRIEND”、“伝えたい想い”(大峯麻友作詞、本園太郎作曲)といったところです。

でも、これ、ほとんど全曲のような気がします。涙を流したり、手拍子をしたり、どの曲も会場が一つになって大峯さんの世界を楽しんでいたように思います。もちろん、僕もその一人。まあ、それだけ素敵な時間だったということですね。それに、歌だけではありませんでした。1回目、2回目、それぞれに一人芝居(一人語り、かな?)のコーナーがあり、落語の“寿限無”と“愛宕山”をアレンジしたお話を、バックバンドのツボにはまった伴奏と効果音とともに、大峯さんの軽妙な語り口で聞きました。お話の内容も語り口も伴奏も面白く、笑えました。

ストーリーにしばられる芝居と違い、ライブは俳優さんの人柄がにじみ出てくるように思います。今回のライブも大峯さんの人柄を感じながら楽しんだライブでした。ライブ終了後にハプニングがありましたが、ライブの余韻を楽しみながら帰ることができました。

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2009年7月30日 (木)

銀座で宝塚三昧-シャンソンバー・ボンボンの宝塚の日

今日は、銀座のシャンソンバー・ボンボンに行ってきました。今日は、宝塚の日と称して、宙組の初代組長の大峯麻友さんをゲストに迎えてのライブでした。ピアノは、アニエス晶子さんです。レギュラーの福浦光洋さん、珠木美甫さんの素敵なシャンソンにはいつもうっとりとさせられます。特に、福浦さんの津軽弁のシャンソンは、いつものことながら、しみじみとした味わいがありますし、珠木さんのシャンソンもとても素敵です。そして、シャンソンではありませんが、珠木さんの“帰らんちゃよか”は何度聞いても涙が流れて止まりません。

しかし、今日のお目当ては、何と言っても、大峯さん。宝塚・宙組の大ファンの観劇のお友達、Mさんと一緒に聞きました。宝塚ビギナーの僕は、全ての曲の曲目をここに書くことはできませんが、“ベルサイユのバラ”や“風と共に去りぬ”のナンバー、月組のレパートリーの“Lovers’ Green”や宝塚のニューヨーク公演の際に歌われた“宝塚フォーエヴァー”等など…目をつぶると、あの華麗な宝塚の舞台が浮かんでくるようなライブでした。また、その他にも、ハワイアン、森山良子さんの歌(今日は、飲みながら聞いていたので、曲名を覚えていません。大峯さん、ゴメンナサイ!)もとても素敵でした。また、“手紙”という、やがて記憶や体力を失っていく年老いた親が子供に書いた手紙を歌った歌は、とても感動的で、悲しくて、涙が止まりませんでした。宝塚ビギナーの僕にとっては初めて聞く歌がほとんどでしたが、大峯さんの素敵な歌を聞いていると、また、宝塚を観に行きたいな、と言うような気持ちになってくるから不思議です。

ライブは、その歌い手さんの人間性が強く反映するものだと思いますが、今日のライブも、素敵な大峯さんの人柄が伝わってくるようなライブだったように思います。

また、歌だけでなく、アニエス晶子さんが、リクエストに応えてくれて、“メモリー”と“命をあげよう”を演奏してくれたのですが、これもとてもとても素敵な演奏でした。

今日は、会社でとても不愉快なことがあったのですが、今日のライブでとても大きな元気をもらったように思います。素敵な、素敵なひと時でした。

この間のパーティの主催者の殿下もいらしていたので、ライブ終了後は、殿下、大峯さん、アニエスさん、Mさんと一緒にお話しもできて、とても貴重な楽しい時間でした。

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2009年7月20日 (月)

日比谷で今夏もう一つの異界を訪ねる-“異人たちとの夏”を観る

P7191244 シアタークリエで“異人たちとの夏”を観てきました。僕にとっては久しぶりのストレートプレイです。出演は、主人公原田英雄に椎名桔平さん、藤野桂(ケイ)に内田有紀さん、原田の父に甲本雅裕さん、母に池脇千鶴さん、間宮に羽場裕一さん、原田の元妻、今村綾子とすき焼き屋の仲居に白神直子さん、でした。原作は山田太一さん、演出は鈴木勝秀さんです。

この作品は、以前、大林宣彦さんの監督で、風間杜夫さん、片岡鶴太郎さん、秋吉久美子さんらの出演で映画化されており、その原作の舞台化ということになります。

このお芝居のプログラムに萩尾瞳さんが一文を寄せておられますが、その中で、P7191242 このドラマを「温かくて、ちょっぴり怖くて、とても切ない」と評しています。(「異人たちとの時」より)僕は、温かくて、切なくて、そして、また、切ない、一人の男の再生のドラマなのではないかと思います。この物語は、原田が、離婚によって何もかも失くしてしまったときに、12歳の時に事故で亡くなった彼の両親と出会うという「奇跡」を一つの軸に、彼が住む部屋を突然訪ねる、彼の住むビルのもう一人の住人である藤野桂と原田との関係をもう一つの軸として展開していきます。

12歳の一人息子を残して不慮の事故でこの世を去らざるを得なかった父と母の息子への思いは、残された息子が両親を偲ぶ気持ちよりも、ずっと、ずっと強いものだったに違いありません。だからこそ、その息子が47歳になり離婚して、孤独な投げやりな生活に入りかけたときに奇跡が起こったのではないでしょうか。英雄とその父とのやり取りには、微笑ましい、しかし、どことなくぎこちない父子の愛情を感じ、微笑ましいひと時が過ぎていきます。けれども、異界に住む人たちとの出会いは、奇跡ではあるけれども、これは同時に悲劇でもありました。

このドラマの切なさは、それぞれの愛が自己犠牲を伴うからなのではないかと思います。愛する人の命のために自らの存在を否定しなければならなかった人たちの、いや、喜んで自らの存在を否定していった人たちの、ひたすらで、純粋で、強い愛情が、観る人達の胸を打ち、切ない涙を誘うのではないでしょうか。

日比谷で繰り広げられるもう一つの異界…クロロック城の舞踏会とは、また一味もふた味も違う異界でのお話。人間の愛を感じるドラマだったように思います。

☆ このお芝居をまだ観ぬ人へ…

シナリオライターの原田英雄は47歳。12歳の時に両親を事故で失い、親戚のもとに引き取られ生きてきました。現在は、脚本作家として生計を立てています。彼は、つい最近、離婚をして、慰謝料として元妻に何もかも取られ、現在は、仕事場に寝起きする毎日を送っています。そんな中で、仕事仲間のプロデューサーの間宮が彼の元妻と結婚したいと言いにきます。彼は、やりきれない思いにかられます。そんな時に、同じビルに住むという藤野桂が彼の部屋を訪ねますが、彼は彼女を追い返してしまいます。

そんなやりきれない毎日の中で、自分の故郷である浅草に足を運んだ原田は、12歳の時に死別した父母と出会います。原田は、父母のもとに通い始めるようになります。

一方、後日、藤野桂(ケイ)から原田のもとに電話がきて、一緒に飲んでから、二人は一緒に時間を過ごすことが増えて、やがて互いに愛し合うようになります。

浅草の両親のもとに通う原田は見るからにやつれていき、生気を失っていきます。そんな彼を見たケイは原田に、「もう浅草に行かないでほしい」と懇願します。また、次第に変わり果てた姿になっていく間宮もまた、彼を心配します。

原田の運命は…?そして、原田とケイの愛の行方は…?

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2009年6月28日 (日)

名優の一世一代の演技に酔う-六月大歌舞伎を観る

P6141188 少し前の話になりますが、歌舞伎座さよなら公演、六月大歌舞伎の昼の部を観てきました。普段は、歌舞伎座での観劇は一幕見席と決めているのですが、今回は、仁左衛門丈の女殺油地獄の一世一代の演技ということでしたので、一等席で観ることにしました。仁左衛門丈のファンのMさんにチケットを取っていただいたので、とても良い席で観ることができました。演目と主な配役は…

正札附根元草摺は、曽我五郎時致に尾上松緑丈、小林妹舞鶴に中村魁春丈。双蝶々P6141189 曲輪日記は、濡髪長五郎に松本幸四郎丈、放駒長吉に中村吉衛門丈、山崎屋与五郎に市川染五郎丈、藤屋吾妻に中村芝翫丈。蝶の道行は、助国に中村梅玉丈、小槇に中村福助丈。女殺油地獄は、河内屋与兵衛に片岡仁左衛門丈、豊嶋屋七左衛門に中村梅玉丈、芸者小菊に片岡秀太郎丈、山本森右衛門に坂東彌十郎丈、お吉に片岡孝太郎丈、河内屋徳兵衛に中村歌六丈、おさわに片岡秀太郎丈、おかちに中村梅枝丈、です。

P6141193 どの演目も素晴らしいものでした。特に、双蝶々曲輪日記は、幸四郎丈と吉衛門丈のやり取りは大変面白く見ごたえがありましたし、染五郎丈も美しい、しかし、どこか頼りなげな与五郎を好演でした。また蝶の道行も開幕直後は暗くなった舞台を妖しく光る蝶々が舞うという幻想的な演出とともに福助丈の小槇が美しく、そして、切なく哀しかったのです。しかし、何と言っても、六月の歌舞伎座は、仁左衛門丈の与兵衛に尽きるのではないでしょうか?名優が一世一代と銘打って演ずる、見納めの仁左衛門丈の与兵衛です。

仁左衛門丈による前半の与兵衛は人の良さと頼りなさがよく出ています。これまP6141195 での積み重なる不品行によって遂に与兵衛が勘当されて家から追い出されてしまう、この場面も見せ場の一つではないでしょうか?親の心、子知らずとばかり、自棄を起こして飛び出してしまう与兵衛。しかし、その心は頼りなく、家には戻りたい、されど、潔くこれまでの不孝を詫びて家業に励むというような覚悟もない。家の方向を未練タップリに振り返りながら、花道を引き上げていく与兵衛の表情がとても良かったです。また、その様子を見ながら、徳兵衛が、与兵衛が先代と生き写しであり先代を追い出すようだ、と嘆き悲しむのですが、この姿がまた良かった。また、与兵衛が家を出た後に、母親のおさわと父親の徳兵衛が、お吉にお金を託しに別々に出かけてきて、お吉宅でばったり出会う場面もとても好きな場面です。親の情愛が溢れていながら、それをあまりに表に出さずにしようという二人の気持ちが伝わってくる場面で、涙を誘います。そして、いよいよ殺しの場面。借金をお吉に断られた与兵衛の表情にやがて邪悪が支配していきます。殺すか殺さざるかの葛藤、苦しみ…しかし、やがて表情が切羽詰っていきます。このあたりの表情の変化が素晴らしい。そして、お吉殺害。油まみれになって、すべり転びながらお吉を追い回してその体を刀で何度も差していく与兵衛の姿は、時に滑稽ではありますが、しかしその場を支配するのは凄惨な空気です。ようやくの思いでお吉を殺して花道を引き上げていく与兵衛の姿もとても印象に残る演技でした。まさに“一世一代”の舞台にふさわしい仁左衛門丈の演技でありました。

一幕見席で観ていたときは気がつきませんでしたが、やはり歌舞伎座の場内は華やかです。和服姿の女性も多いし、玄人筋だな、と思われる人もぽつぽつと見かけたりして、豪華な雰囲気を楽しみました。

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2009年6月27日 (土)

目黒にて楽しい宵が更けていく-ライブ“私たちの同窓会”

目黒のライブハウス“音の箱”で開かれた、吉岡小鼓音さん、naomiさん、広瀬真弓さんのライブ“私たちの同窓会”に行ってきました。3人は劇団四季の同期生。入団して今年で20周年の記念のライブです。ピアノ伴奏は、いつも素敵な演奏を聞かせてくれるアニエス晶子さん。3部構成で、第一ステージは「再会」、第二ステージは「追憶」、第三ステージは「未来」というテーマです。僕は、少し遅刻して第一ステージの途中から聞きました。

プログラムは、第一ステージは、“さんぽ~となりのトトロ”(吉岡小鼓音、広瀬真弓、naomi

)、“それぞれのテーブル”(naomi)、“Goody-Goody”(naomi)、“素敵な友達”(“人間になりたかった猫”より/吉岡小鼓音)、“時満ちて 光臨”(“美少女戦士セーラームーン~永遠伝説”より/吉岡小鼓音)、“部屋とYシャツと私”(広瀬真弓)、“我が麗しき恋物語”(広瀬真弓)、“シェルブールの雨傘”(広瀬真弓、naomi)。第二ステージは、“The Real American Folk Song”(“クレイジー・フォー・ユー”より/吉岡小鼓音、広瀬真弓、naomi)、“Yesterday Once More”(naomi)、“Angel Of Music”(“オペラ座の怪人”より/吉岡小鼓音、広瀬真弓)、“Think Of Me (“オペラ座の怪人”より/吉岡小鼓音)、“Memory”(“キャッツ”より/広瀬真弓)、“As If We Never Said Good-bye”(“サンセット・ブルーバード”より/naomi、訳詞:naomi)、“Mister Snow”(“回転木馬”より/吉岡小鼓音)。第三ステージは、“Over The Rainbow”(“オズの魔法使い”より/吉岡小鼓音)、“いつも何度でも”(“千と千尋の神隠し”より/吉岡小鼓音、naomi)、“I Move On”(“シカゴ”より/naomi、訳詞:naomi)“Unexpected Song「あなたのセンター」”(“ソング&ダンス”より/広瀬真弓、訳詞:広瀬真弓)、“糸”(広瀬真弓)、“Tomorrow”(“アニー”より/naomi)、“New York New York”(“New York  New York”より/吉岡小鼓音)、“愛をありがとう”(“夢から醒めた夢”より/吉岡小鼓音、広瀬真弓、naomi)でした。

どれが良かった、と数曲を選ぶことが不可能なくらい、全てが素敵でした。強いてあげるならば、第二ステージは本当に凄かった。何しろ、吉岡さんは四季の舞台でクリスティーヌを、帝劇でキャリーを実際に演じていたのだし、広瀬さんはグリザベラを演じていたのですから…特に、“Memory”は、吉岡さんがシラバブ役で加わり、とても感動的で、思わず涙が出てきてしまいました。また、オペラ座の怪人のナンバーの際には、三人と同期の松川裕さんがピアノ伴奏とラウル役で参加。吉岡さんもクリスティーヌが舞台で“Think Of Me”を歌うときにきる衣装とそっくりの衣装で登場。しばし、ファントムの世界に酔いました。naomiさんの“As If We Never Said Good-bye”もとても聴かせる歌でした。“I Move On”も良かったなぁ。また、同期の3人の(松川さんを入れて4人の)仲の良い雰囲気も観客席に伝わってきて、とても良い空気が漂っていました。

最初から最後まで、思わず舞台に引き込まれるような、本物を堪能したひと時でした。

この間のパーティのお仲間も多数ライブに来ていて、ライブ終了後も短時間でしたが、吉岡さん、広瀬さん、naomiさんとともに盛り上がり、楽しい夜は更けていきました。

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