一度に二つの世界を味わう贅沢-新妻由佳子さんと山田麻由さんのジョイント・ライブ
先日、横浜・関内のイライザで、新妻由佳子さんと山田麻由のジョイント・ライブがありました。ピアノはアニエス晶子さんでした。1回目のステージは、アニエスさんの演奏で、“キャバレー”で始まり、新妻さんの歌で、“I Love Being Here With You”、“桜”、“ニライカナイ”、“Fever”、“海辺の家”、“聞かせてよね”、山田さんの歌で、“My Favorite Things”(“Sound of Music”より)、“あごで受け止めて-Take It On The Chin-”(“スマイル!スマイル!”とも。“Me And My Girl”より)、“I Dreamed A Dream”(“レ・ミゼラブル”より)、“ポピュラー”(“Wicked”より)、“自由を求て
て”(“Wicked”より)でした。2回目のステージは、アニエスさんのピアノソロで“When I Fall In Love With You”、山田さんの歌で、“Nothing”(“コーラスライン”より)、“あなたをみつめると”(“スカーレット・ピンパネール”より)、“A Part Of Your World”(“リトル・マーメイド”より)、“God Help”(“ノートルダムの鐘”より)、“星から降る金”(“モーツァルト”より)、そして、新妻さんの歌で、“Someone To Watch Over Me”、“悲しみの小箱”、“I Wanna Be Loved By You”、“朝日の当たる家”(訳詞:浅川マキ)、“宵待ちブルース”、“Hallelujah I Love Him So!”、でした。
今回も素敵な時間でした。久しぶりにアニエスさんのピアノも聞くことができたし。アニエスさんの伴奏で聞く新妻由佳子さんの歌は、お互いに寄り添う感じがします。寄り添いながらお互いに呼応して歌もピアノも良くなっていく…そんな感じです。この間、上野のQuiで聞いたピアノの砂原嘉博さんと新妻さんは、お互いに向き合ってスピードボールの投げ合いをやっていると表現すれば良いのでしょうか?丁々発止とやりあって、その過程でどんどんお互いの調子が上向いていく、そんな雰囲気でした。どちらが良い・悪いと言うのではなく、違いが面白いな、と思います。新妻さんがご自身のブログに「それが 音楽の面白いところ」と書いていますが、そういった違いを楽しむこともライブの大きな楽しみなんだな…なんて、そんなことをしみじみと感じました。今回の新妻さんの歌はスタンダード・ナンバーが比較的多かったのですが、オリジナル曲と同様、楽しめました。特に、“I Wanna Be Loved By You”はセクシーで、そして可愛くて、彼女がカバーする歌では好きな曲の一つです。それにしても、新妻さんは、地は明るくて前向きな感じなのに、歌になるとどうしてあんなにアンニュイな雰囲気がでてくるのでしょうね?(こんな風に考えているのは僕だけかな?)
そして、山田麻由さん。彼女の歌は、ボンボンで何度か聞いています。彼女のシャンソンも素敵ですが、でも、やはりミュージカルの曲は素晴らしい。今回、特に“I Dreamed A Dream”には思わず聞き入ってしまいました。目をつぶって聞いていると、ファンティーヌが工場をクビになった後に真っ暗な舞台で白いスポットライトのひとすじの光のなかで歌うシーンが浮かんできました。イライザのステージが回り舞台だと良かったのに。“Nothing”も僕のとても好きな歌なので聞くことができて大満足でした。それにしても今回も、大曲・難曲がたくさん出てきて、すごいなぁ、という思いも。
それにしても今回は、新妻さんの“新妻ワールド”と山田さんのミュージカルの世界と、全く異なる世界ががっぷりと組み合って、聞く側にとってはとても興味深く楽しい、ライブでした。一度で二つ世界が楽しめて、得した感じです。
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