ミュージカルナンバーを堪能する-河合篤子さんのファースト・ライブ
ライブ・ビストロ音の箱で、河合篤子さんのファースト・ライブ“Atsuko Kawai HEART LIVE”に行きました。河合篤子さんは、“エリザベート”、“レベッカ”、“マリー・アントワネット”、“ダンス・オブ・バンパイア”、“ミー&マイ・ガール”等に出演していて、今や、東宝ミュージカルには欠かすことのできない女優さんです。(例えば、“マリー・アントワネット”では、マリー・アントワネットのお友達のランバル公爵夫人で出演しています。「長旅は辛いわ、ベルサイユに来るだけでもうクタクタ」といってお城を買ってもらうようなコミカルな場面でも、囚われのマリー・アントワネットを見捨てて「必ず戻ってくるわ、ちょっと外の空気を」と行って監禁されている城からでていくようなシリアスな場面でもピッタリとはまる女優さんです。)今回は、デビュー20周年を迎えてのファースト・ライブでした。ピアノ伴奏は、いつも素敵な演奏のアニエス晶子さんです。
デビュー20周年ということで、これまでのキャリアを振り返るという設定でなかなか面白いプログラムでした。オープンニングは、かつてオーディションを受けたという“レ・ミゼラブル”から“リトル・コゼット”を河合さんのピアノ弾き語りで。大人が歌うこの歌を聞いたのは初めてでしたので、「へぇー」という感じで聞いていましたが、この歌、大人が歌ってもなかなか良いのですね。そして次は、ピアノをアニエスさんに交代して、これまたオーディションを受けたという“アニー”から“トゥモロー”。おばさんが作ってくれたという、例のアニーが着ていた赤いワンピースを横において歌う河合さんにミュージカルが大好きな少女、あつこちゃんの姿が重なります。そして、いよいよデビュー作品“アルゴ”から“あなたが美しいのは”。とても美しいメロディと詞の曲をしっとりと聞かせてくれました。少し感動です。そして時代は彼女の高校生時代に…よく観にいったという“キャッツ”の“芝居猫”。キャッツの中では僕が一番好きなシーンであり、どんな風に聞かせてくれるのかな、と思っていたら、なんと一人キャッツ!しかもオリジナルはガスとジェリーロラムの2人(2匹?)によるデュエットですが、河合さんの一人キャッツは、3種類の声音で楽しませてくれました。そして前半の最後の曲は、河合さんが3年間出演していたNHK教育テレビの“うたっておどろんぱ”のハナちゃんとして、“ちいさな歌のおおきな力”。その当時の番組を流して、同じ衣装で登場する河合さんは、歌手として、そしてエンタティナーとして観客を惹きつけます。後半は、ハナちゃんから一転、美しいドレス姿で名曲の数々を歌い上げます。先ずは東宝ミュージカルのデビューとなる“エリザベート”から“私だけに”を再び河合さんの弾き語りです。この歌、とてもきれいな曲ですが、特に最後の高音部で盛り上げなければならないけれど、声をあまり張り上げすぎると台無しになってしまう難しい曲だと思いますが、とても美しい“私だけに”でした。次は、“ミー&マイ・ガール”から“もしもハートをとられたら”です。恋をした乙女心を歌った歌ですが、少し大人の“もしもハートをとられたら”でした。そして、2006年の舞台“サイド・バイ・サイド・バイ・ソンドハイム”から2曲です。“悲しみのピエロ”と“私は生きている”。“悲しみのピエロ”は“リトル・ナイト・ミュージック”で歌われるバラード(本作を見たことはありませんが、ジュディ・ディンチが歌うDVDを持っています。)で僕も大好きな曲です。これを、ほんとうにしっとりと、しみじみと河合さんは歌っていました。この2曲でこれまでを振り返ることは終わりです。テーマは、彼女の未来に移ります。日本ではかつて雪村いずみによって上演されたオフ・ブロードウェイ・ミュージカルの“旅立て女たち”、これをいつか上演したい、と河合さんは夢を語ります。このミュージカルから“スマイル”と“なつかしい友”でエンディングとなりました。アンコールは“ピープル”。(どのミュージカルの作品なのか、よくわかりません。)「人は一人で生きているのではない」という彼女の気持ちが伝わってくるような歌で、聞いているこちらまで、じん、ときてしまいました。
河合篤子さんの初ライブは、トークもなかなか楽しくて、彼女の人柄がそのまま表れているような素敵な時間でした。
最後になりましたが、最後にアニエス晶子さんがソロで演奏した、ジャズ風にアレンジされた“サウンド・オブ・ミュージック”の“マイ・フェイヴァリット・スィングス”も、ミュージカルのナンバーをオリジナルに近い形でしか聞かない僕にとっては、新しい発見でした。彼女のピアノの演奏も、僕にとってはいつも新しい発見があります。
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コメント
こんにばんわ。
はじめまして。さつきと申します。
アルゴの時代から河合さんのファンでした。
なにげに、検索してみたらこちらの
ブログ記事にたどりつくことが
できました。最近は、どんな活動をされてるのか
とても気になっていたのでうれしいです。
東京?にいたら観にいけたけど・・・
って東京ですか?この公演は??
すごくうらやましいです。
とっても詳しいれぽありがとうございました。
投稿: さつき | 2009年7月 3日 (金) 01時30分
さつきさん、いらっしゃいませ。はじめまして。
音の箱は、東京の目黒にあるライブハウスです。ライブの後に、ほんの少しだけお話もしましたが、とても素敵な女優さんですね。河合さんは、7月5日から約2ヶ月間、帝国劇場の“ダンス・オブ・ヴァンパイア”の舞台に出演されるはずです。機会があれば、ご覧ください。
では、またのお越しをお待ちしています。
投稿: TOMO | 2009年7月 3日 (金) 12時59分