“ラ・カージュ・オ・フォール”を観てきました。キャストはジョルジュに鹿賀丈史さん、ザザことアルバンに市村正親さん、アンヌに島谷ひとみさん、ジャン・ミッシェルに山崎育三郎さん、ジャックリーヌに香寿たつきさん、シャンタルに新納慎也さん、ハンナに真島茂樹さん、ダンドン議員に今井清隆さん、ダンドン夫人に森公美子さん、ジャコブに花井京乃助さん、ルノーに林アキラさん、ルノー夫人に園山晴子さん、フランシスに日比野啓一さん、です。
とても面白かった!良い作品だと思います。まずは、ジェリー・ハーマンの音楽が
とても美しいと思います。“ありのままの私”、“砂に刻む歌”、“今この時”、“見てごらん”など美しい曲が揃っています。特に、「過去は消えてしまった。明日のことは誰も分からない。だから、今を大事に生きていこう、人を愛していこう。」という内容の“今この時”が好きになりました。
しかし、何と言ってもこの舞台の魅力は、鹿賀さんと市村さんという二人の名優の
掛け合いです。(この二人の共演(競演?)を観るのは“ペテン師と詐欺師”以来二作目です。)特に第一幕のラスト、母親のように愛情をもって育ててきたジャン・ミッシェルが、自分のフィアンセの両親との顔みせに出席してほしくない、ということをジョルジュから聞いたアルバンが歌う“ありのままの私”は迫力があって、感動的です。愛してきた人間に裏切られた、怒り、哀しみ、やるせなさが伝わります。また、これを歌う直前に、ジョルジュとアルバンが見つめあう、その瞬間の沈黙がとても深く、その緊迫感はすごいものがありました。
このミュージカルはゲイ・クラブが舞台になっています。(鹿賀さん演じるジョルジュも市村さん演じるアルバンもゲイです。)ですから、ショウの場面が出てくるのですが、これがまた圧巻です。この舞台のかなりの時間を占めるのですが、全く飽きません。しかし、ジャン・ミッシェルのフィアンセの両親の役の今井清隆さんと森公美子さんは第二幕のみの出番で、歌も少なく、随分贅沢な使い方をしています。しかし、しっかりと脇を固めてこのミュージカルの魅力を高めていました。
家族愛にあふれたミュージカルです。
☆ このミュージカルをまだ観ぬ人へ…
舞台は、南フランスのリゾート地、サントロペにあるゲイ・クラブ“ラ・カージュ・オ・フォール”。そのオーナーのジョルジュと花形スターのザザことアルバンは20年間連れ添ってきた夫婦(というのでしょうか?)です。ジョルジュが20年前にたった一晩の過ちで生まれたジャン・ミッシェルを、ジョルジュは父親として、アルバンは母親として、育ててきました。そのジャン・ミッシェルが今度結婚することに。ただ、そのフィアンセ、アンヌの父親は、コチコチの保守で道徳家で、「ゲイなどとんでもない」と考えるダンドン議員。そのダンドン議員夫妻がジャン・ミッシェルの両親に会いたいと、ジョルジュとアルバンが暮らす家にやってくることに。ジャン・ミッシェルは、ダンドン議員夫妻が着ている間はゲイの夫婦でなく普通の家族としてふるまってほしい、とジョルジュに頼みます。そのためには、アルバンに出席してもらうわけには行きません。ジョルジュはアルバンにそのことをなかなか切り出せません。しかし、ついにそれを告げる時が…
はたして、ダンドン議員夫妻との対面はうまくいくのでしょうか…
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