男と女の不可思議さ-“私生活”を観る
シアタークリエで“私生活”を観てきました。作者はノエル・カワードで、演出は、レ・ミゼラブルやベガーズ・オペラ、錦繍等でおなじみのジョン・ケアードです。出演は、エリオットに内野聖陽さん、エリオットの元の妻アマンダに寺島しのぶさん、エリオットの現在の妻シビルに中嶋朋子さん、アマンダの現在の夫ビクターに橋本じゅんさん、アマンダのパリのフラットで働くメイド、ルイーズに中澤聖子さん、です。
偶然、ホテルの隣の部屋に泊まり合わせた二組の新婚カップル。この二組の男と女
が織りなす男と女の機微の世界。人の心の不可思議さ。それを芸達者達がテンポよく演じていきます。笑いが劇場を包む、上質なコメディです。ありえないような偶然によって生じた設定の中で、登場人物たちがとてもリアリティを持って活き活きとしていました。そんな彼らに、時に笑い、時には「そうだよな~」とうなずきつつ楽しんできました。やはりいい台本があって、それを達者な役者さん達が演じるとこういう舞台になるんだなぁという見本のような舞台だったように思います。個性的な俳優さんのそれぞれの演技を満喫して帰って来ました。
内野さんと寺島さんの時に激しく、そして、時にしっとりとしたからみもなかなか面白かったのですが、特に、第三幕の後半の中嶋さんと橋本さんの掛け合いが絶妙で面白かったです。
☆ このお芝居をまだ観ぬ人へ…
フランスの高級リゾート、ドーヴィルに新婚旅行にやってきたエリオットとシビル。二人が泊まったスイート・ルームの隣に宿泊するのはアマンダとビクター。二人もやはり新婚旅行です。アマンダはエリオットの元の妻。シビルとビクターはそれぞれの相手が気になって仕方が無い。相手に、前の相手の事を聞いて、それぞれのカップルは喧嘩をしてしまいます。相手が出て行った部屋のバルコニーに出てきたエリオットとアマンダ。そこで、二人は隣同士の部屋にいることに気がつきます。5年ぶりに再会した二人の間にたちまち恋の炎が燃え上がります。駆け落ちをすることに決めた二人は、パリにあるアマンダのフラットへ。本音で感情をぶつけ合う二人は、時に激しく愛し合いますが、罵り合いや大喧嘩もたえません。そんなところにビクターとシビルもやってきて…
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